学費を払うことを実は学校は「学費を払う」とは言わず、「学費を納入する」という言葉を使っています。 払うではなく、納めるなんです。 さて、そんな学費の納入方法、学校によって違いがあります。また払えなくなってしまった場合はどうしたらいいか考えてみましょう。
学費の分割納入
基本は一括納入が多いです。学校によって、2分割、3分割、多いところで12分割まで応じてくれるところがあります。
2分割くらいまでは結構あります。
あらかじめ入学時に選択できるようになっていることが多いですが、一度で納入するのが難しい場合は通信制高校の事務や経理の担当の方に確認してみましょう。
具体的な納入方法としては、現金のところは今のところ見たことがありませんが、銀行振り込みが多いようです。学校によってはコンビニ払いとか今時ですね。
学費と就学支援金の相殺
学費から就学支援金を引いて請求してくれる学校と、1年目は通常の学費を請求し翌年の学費から引いたり最後に返金する学校もあるようです。
相殺される場合は就学支援金の額が確定してからの請求になりますので、就学支援金の書類を提出した後、6月か7月からの請求になる場合があります。
ただし、就学支援金は74単位が上限、年数は4年以内。この条件に漏れてしまうこともあります。せっかくここまで頑張ったのですから、何とかしたいですね。
学費が納入できなくなってしまった場合
いろいろな事情で途中で学費が払えなくなるケースがあります。
就学支援金も前年の収入で、支援金額が決まるので今がつらいとどうしようもなくなってしまいます。
期限になっても払えなければ除籍は免れません。しかし、世の中、意外と手はあるものです。
あきらめず、確認したり試していきましょう。
アルバイト
月割りしてくれる学校だと、アルバイトをすることで学費は十分払えます。以前、勤務していた学校で週5日通学コースの学費を普通に全額払っている生徒がいました。
そのアルバイトも特別きついものでもなく、高校生がよくアルバイトしているようなごく普通のカフェでのお仕事でした。
通信制高校ですから時間は十分ありますし、アルバイトの経験は無駄になりませんので挑戦してみると将来の自分にとってもよい経験になります。
納入が遅れる場合は先生に一言声をかけておくと、少し期限を延ばすなど協力してくれたり、2分割しかできないと思っていたのに月割りにしてくれたり、意外と助けてくれると思います。
教育ローン
お金がなければ借りるという方法があります。分かりやすいところでは教育ローンを借りることです。借金にはなりますが、中退してあきらめるよりはよいかと思います。
教育ローンについては金利の低いものを多く銀行が商品として出しています。日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を学校がホームページなどで紹介しているのを見たことがあります。
国の教育ローン
日本政策金融公庫が扱う教育一般貸付 (国の教育ローン)です。
- 最高350万円借入れ可能
- 固定金利年1.71%
※海外留学資金(一定の条件付き)の場合は最高450万円
上記は2019年5月15日現在の状況です。
使っている人が多いかどうかはわかりませんが、一般的なものです。
奨学金
奨学金もあります。都道府県や市区町村などが行っているものがあるので役所などに問い合わせてみると良いと思います。自治体にもよりますが、貸与ではなく支給のこともあります。
金額は自治体によって違いますが、少なめです。ないよりはという感じです。
自治体の支援金・助成金
奨学金に近いのですが、家庭の収入状況や家族構成などの状況に応じて、奨学金と同様に自治体が支援金や助成金を出していることがあります。
条件はいろいろあるようですが、自治体のホームページなどを確認すると情報が出ていることがあります。家庭の事情ということであれば、ぜひ、確認したり問い合わせしてみると良いかと思います。
他にも手段はあります
お金がないからダメだといきなりあきらめるのではなく、お爺さん、お婆さんなど頼ってもいいと思いますし、通学のコースで厳しいようならコースを変更してもいいと思います。
学校は生徒を辞めさせたいわけではありませんから、相談してみると意外と乗ってくれますよ。
なんとか卒業できる手段を考えられるといいですね。