新聞、テレビ、ネットではいろいろ言われていますが、意外にもなりたい職業ランキングには昔から上位に君臨しています。そんな学校の先生、通信制高校を卒業してもなれるのか気になるところですね。解説していきますね。
大学行くなら教員免許状
教師と一言で言っても、小学校、中学校、高校、特別支援学校などいくつか種類があります。
いずれにせよ、教員免許状の取得が必要です。4年制大学で教職課程を履修して必要な単位を取れば「教員免許状」が取得できます。
教育心理や教育実習、教育基本法など教育に関することを学びます。免許を取得する教科によっては大学の所定の専門科目も履修しなければならないことがあります。
教員免許にもいくつか種類はありますが「教員免許状 第一種」が一般的な学校の先生が持っている免許です。そのほか、二種、専修がありますが、割愛させていただきます。
「教員免許状 第一種」があれば、公立校や私立校の採用試験が受けられます。
ごく一般的な大学を卒業して教員になるためのルートです。
教員資格認定試験
現在は幼稚園、小学校、特別支援学校のみの実施のようですが、高卒でも試験に合格できれば教員免許状 第二種 と同等の資格が得られます。
教員免許状第二種は第一種の免許と大きな違いがあるといえばあり、例えば短大などでとれるのは2種免許、学歴的な区分であったり、採用試験も一部の地域では受けられないことがあります。
また、採用されれば一種免許の取得努力が義務になります。となると、定時制の大学や通信制家庭などで一種免許を取得することになります。
大学進学するよりは早く、教職に着けるというメリットはあります。
高卒でもなれる実習助手
実習助手は高卒で採用試験を受け、採用されれば学校で働くことができます。
私のいた公立高校では生徒からは先生と呼ばれていました。高校卒業してすぐに採用された方で、年も近いので若いお兄さん先生というより、最初のうちはほぼ他校の先輩扱いでした。
でも、すぐに貫禄もでてきて、先生として生徒からも慕われていました。
あくまで教諭や講師とよばれる教員免許を持った先生方を助ける立場ですので、基本的に授業をすることはありません。
部活の副顧問だったり、校務分掌と呼ばれる生徒指導部や教務部、渉外部など、学校職員として所属することにもなります。 ~長にはなれないようです。
二種免許のように一種免許取得の義務はありませんが、定時制の大学や通信教育で教員になる人もいます。私の高校時代の実習助手の方も一種免許を取っていました。
私立でも実習助手を募集するところもありますので、公立校の採用試験のみにこだわらず、私立も検討すると採用される幅は広がると思います。
働きながら教員免許を取得すること
二種免許や実習助手のところで、定時制の大学や大学の通信教育で教員免許が取れることを書きましたが、通信教育でとれるならまだよいのですが、工業など専門的になればなるほどその免許が取れる大学は少なくなり、距離的にも時間的にも厳しくなることは否めません。
また実習助手は授業はできませんし、給料は教諭よりは安いので、教員免許を取得しようとする気持ちもわかります。
採用された学校の先生方の理解が得られれば頑張れると思いますが、それでも生徒を相手にする仕事ですので、それなりに忙しくなるデメリットもあります。
一方、より早く学校の現場に携わることは可能です。
自分で働きながら教員免許取得にチャレンジできるので働きながら大学で学ぶのは大変ですが、実際にやっている人はいますので大変でもチャレンジする価値はあると思います。