通信制高校、卒業難しいですか?
という質問、よく受けます。
逆に勤務校でのお問い合わせは「誰でも卒業できるんですよね?」と、言葉に困る質問をいただくことがあります。当然、「卒業できない人もいますよ。」とお答えするんですけどね。
通信制高校の優しく簡単なところと、厳しく難しいところを考えてみましょう。
通信制高校の簡単な面
優しいところと言えば、出席日数が全日制高校と比べると断然少ないということ。年数回のスクーリングに出席して、レポートやテストに合格すればOK。
レポートなんかも考えようによってはとても簡単。例えば赤点が30点なら30点以上取れば卒業には影響がありません。
テストだって多くの通信制高校では1回、赤点を取っても追試をしてくれる学校がほとんどで、これも赤点が30点など低い基準が設けられているので勉強が苦手でも、がんばればなんとかなりそうです。
通信制高校の難しい面
簡単に考えていると痛い目にあいます。単位を落としたり、卒業が遅れたりします。
助ける必要のない生徒は先生も助けません。
レポートはけっこうな枚数
「簡単な面」に書いた通り考えようによっては簡単ですが、レポートって結構な枚数あるんですよ。だいたい1年間分を全部合計したら70枚前後はあります。
1科目につき、基本6~12枚なんですが毎日こつこつ頑張れて、且つ、勉強が苦手でなければ無理なく終えられます。
しかし、勉強が苦手な人は要注意です。
勉強が普通レベルの人だと教科にもよりますが、レポート1枚終わるのにかかる時間は1時間弱。慣れてくると30~40分で終わります。もっと早い人もいます。
勉強が苦手な人はレポート1枚に対して、2時間で済めばマシです。3~4時間かかる人もいます。それでも時間がかかっても終わらせればいいのですが、そうじゃない人は出せなかったら、あるいは赤点があればあっさりと終わります。
努力する人ならだんだんレポートをこなすことで、コツをつかみ1枚終わる時間も短くなります。努力は先生方にも伝わります。
テストはできるまで追試とは限らない
追試が受けられるんだから、1回目はいいんだと高を括って勉強しない人へということになりますが、何にもしない人に追試のチャンスを出す必要性ってなんでしょう。
学校には高校の卒業資格を出す責任があり、先生にも単位を出す責任があります。
日々、努力もせず、まじめにやらない人に単位を出す必要はありません。
できないからやらないではなく、できないなら努力しましょう。
努力する人は先生方も助けてくれますよ😊
高校は義務教育ではありませんから、時間つぶしに行くならやめておいた方がいいと思ます。
通信制高校のレポートは一人でやらなくてもいい
考えてもらいたいところなんですが、レポートは一人出る必要はありません。ほかの人に相談して解いてもいいんです。友達でもいいし、おうちの人でもかまいません。塾の先生とやっているのと変わらないのがサポート校です。
通信制高校のレポートは教科書やネットを見てもいい
通信制高校に在籍している人は知っていると思いますが、レポートは教科書や参考書を見ながら解いていいんです。
地歴は教科書から抜き出して書けばいいと思って取り掛かると、案外見つからなくてレポートの問題に振り回されるのは目に見えています。
ネットを使うと少しわかりやすいと思います。表記が若干違うことがあるので、教科書もちゃんと確認しましょう。
例えば、ヴェルサイユだったり、ベルサイユだったり。そんな程度で間違いにされることはないと思いますが、英語の単語の意味などは文中の解釈で大分違ってくるので教科書を必ず確認しましょう。
「通信制高校のレポートの答え」のほうにもう少し詳しく書いているので合わせてごらんください。