卒業資格は全日制でも通信制でも高卒
卒業資格自体は全日制も通信制も関係なく、単に高校卒業でしかありません。
学校によって「全日制と同じ週5日制」とか、「全日制と同じ 授業スタイル」、「全日制と同じ 卒業証書」など宣伝文句が謳われることがあります。
卒業証書が全日制と同じと言っているのは、単に学校側が卒業証書に「通信制課程」、「全日制課程」と書いていないだけのことです。
これからの人生の中で卒業証書を見せる機会が何回あるでしょうか。大半の大人が、記念写真くらいというかもしれません。
昭和、平成初期は破って捨てる輩もいましたが、それによって中卒になった事例はいまのところ聞いていません。これからも永久に聞かないでしょう(w
つまり、卒業証書は何でもかんでも必要でもなく、提出を求められるときは卒業証明書や調査書が必要になります。
あくまでも、「卒業証書が全日制と同じ」というのはスタイルや見ばえのことで、卒業証書が全日制と同じでも調査書には「通信制」と書かれます。
卒業証書に通信制と書かれない通信制高校
細かい理屈を書かれても困ると思いますので、「通信制」と書かれていない卒業証書の学校を紹介しますと、こちらの学校になります。
順にアットマーク国際高等学校、翔洋学園高等学校、鹿島学園高等学校です。また鹿島学園高等学校グループ校の鹿島朝日高等学校、鹿島山北高等学校も同様に書かれません。
おそらく他校もそれほど違いはありません。
調査書は違います
学校によって、「卒業証書は全日制と同じ」と謳っていますが、単に卒業証書には学校側が「通信制課程」、「全日制課程」と書かなければ当然同じです。
履歴書にも普通科と書いても、通信制と書く必要はありません。
会社勤めしていたころ、新入社員の面接なども担当しましたが自ら書かない限り自ら「全日制」と書く方もなく「普通科」とさえ書いてありませんし、そこまで面接する側も気に留めません。
もっと言ってしまえば、学校からハローワークを通しての求人への応募でなければ、調査書や卒業証明書は要求されない場合が多いと思います。私も面接をしたころ、調査書などを要求した経験はありません。
しかし、要求がある場合、学校が発行する調査書には「通信制」であることが書かれており、全日制とは違うことがわかります。
上の図は調査書の一部です。少しみにくいかもしれませんが、左下のほうに「全・定・通」と全日制か定時制か通信制を知らせる欄があります。また、出席日数を書く欄もあり、提出先になる進学先や就職先には伝わります。
だからと言って、通信制にコンプレックスを感じる必要はありません。自分に合った学習方法や教育課程を選ぶのは当たり前のことです。
一方、卒業証明書は学校によって書くこともあるかもしれませんが、書かれないことも珍しくないようです。
宣伝文句に踊らされず、自分にとって一番いい学校を選んでいただければと思います。
全日制と同じ卒業資格
全日制、定時制、通信制どれも国が認めた高等学校の教育課程です。
教育課程に関係なく、一条校として国が認めた高校である以上、「高等学校」の卒業資格はどれも同じです。
その他の資格
高卒資格ではありませんが、高等学校卒業程度認定試験があります。
高卒認定と呼ばれます。高卒と同等に扱うこともあり、その場合は採用試験などが受けられることがあります。
また、同等とは言えませんが「特別支援学校高等部」の卒業があります。
いずれも大学や専門学校への進学は可能です。
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